このサイトは、いま話題の「LINEMO」が、どんなところが便利でお得なのか。何に注意すればいいのか。評価・注意点を本音で語らせていただきます。乗り換えの参考にしてください。

LINEMOって何?

ソフトバンクが新ブランド「LINEMO」を発表しました。月額2480円で20GB使える新しいプランということで、ソフトバンクだけでなく、NTTドコモ、auのユーザーも気になっているのではないでしょうか。

今までのソフトバンクの料金プランとは何が違うの?

LINEMOはソフトバンクの「新しいブランド」です。NTTドコモやKDDIが相次いでオンライン専用料金プランを投入してきますが、ソフトバンクでは料金プランではなく「ブランド」という位置づけでLINEMOを展開します。ソフトバンクにはもうひとつ「ワイモバイル」というブランドが存在しますが、ワイモバイルは「店頭できっちりサポートをするけど安い」というブランドである一方、LINEMOは「オンラインで契約、サポートもオンライン」という区別がされていきます。

料金プランは「月額2480円」ひとつしかない!

これまでの携帯電話会社の料金プランは複雑で分かりにくく、そもそも「高い」という印象があります。「自分に合った料金プランを選べているのか」と不満に感じながら使っていた人も多いでしょう。携帯電話会社の料金プランは高いからと、格安スマホに乗り換えようと思っても、格安スマホも様々な料金体系が存在します。

そんななか、LINEMOでは月額2480円しか選択肢がありません。2480円で月間20GBのデータ容量が使えます。総務省の調べでは、スマホユーザーの9割が20GB未満しか使っていないというデータがあります。つまり、ほとんどの人にとって20GBあれば充分ということで、多くの人に魅力的な料金プランになっています。

これまでのプランより安いってことは、ネットワークがイマイチだったりするの?

月額2480円で使えるLINEMOですが、気になるのがネットワーク品質です。格安スマホの場合「昼間の時間帯が遅い」という弱点が存在します。LINEMOも、「ネットが遅い」「圏外が多い」といった弱点が存在するのでしょうか。

ソフトバンクでは、これまでの料金プランと全く変わらないネットワーク品質を提供するとしています。日本全国、どこででも快適な通信速度で利用できるようになるようです。しかも、4Gだけでなく、5Gでも利用可能とのこと。最新のiPhoneなどを月額2480円で安定して利用できるのはLINEMOの魅力といえるでしょう。ちなみに20GBを使い切ってしまった場合は最大1Mbpsに通信速度が落ちますが、1GB500円(税抜き)で追加することも可能です。

1回5分までの音声通話は別料金

LINEMOでは、音声通話のかけ放題は別サービスとすることで2480円を実現しています。LINEユーザーがターゲットになっているため「LINE通話で充分」という人にとっては、音声通話のかけ放題は不要でしょう。

 ただし、500円のオプション料金を支払えば、1回5分までの国内音声通話が何度でもかけ放題になっています。最近では「あまり電話はしない」という人も多いですが、LINEでつながっていないという人やお店に連絡するときは、どうしても音声電話が必要になります。1回5分までであれば、かなりありがたいのではないでしょうか。もし、5分を超えた場合には、30秒20円で課金されていきます。

もし「1回5分ではなく、無制限な話し放題が欲しい」という人向けには月額1000円で国内音声通話がかけ放題になるオプションも用意されています。

また、SMS(1通3円)も無料の対象外となりますので注意が必要です。

LINEのデータ通信が使い放題

LINEMOではLINEのデータ通信がノーカウント、使い放題になっています。LINEでいくらメッセージをやりとりして、音声通話などをしても、基本的に与えられた20GBが減るということはありません。LINEで頻繁に友人や仕事相手とやりとりしている人にとってはかなり魅力的な設計なのではないでしょうか。

LINEクリエイターズスタンプが使い放題

LINEMOでは、通常、月額240円かかるLINEスタンププレミアム(ベーシックコース)が追加料金なしでつかえます。これにより700万種類以上のスタンプが使い放題になります。サービス開始は2021年夏からとなりますが、それまでにキャンペーンなども提供予定です。

メアド「softbank.ne.jp」が使えない

LINEMOを契約する上での注意しなくてはいけないのは、ソフトバンクが提供しているメールサービスが使えないという点です。「@i.softbank.jp」というアドレスのメールサービスが使えなくなるため、「メールで友達とやりとりしている」「お店のメルマガを受信している」という人は、別のメアドを用意していく必要があります。

ただ、最近では多くの人がLINEやメッセンジャーなどでやりとりしているのではないでしょうか。ソフトバンクとしては、LINEMOは若者をターゲットにしているため、あえてメールサービスをなくしたという背景があるようです。

家族割の回線対象にならないので注意が必要!

LINEMOは、これまでスマホの料金プランで当たり前のようにあった「家族割引」「光回線とのセット割」「期間限定キャンペーン」などが全くないながらも月額2480円を実現しています。シンプルでとてもわかりやすいのが魅力です。

ソフトバンクの料金プランでは家族割引が設定されており、2回線で500円、3回線で1000円、4回線で2020円がそれぞれの回線から割り引かれます。家族でまるごとソフトバンクを契約しており、さらに固定インターネットもソフトバンクで光回線のセット割引が適用されている場合は、SoftBank on LINEにするとほかの家族が高くなる可能性があるので、注意が必要です。家族割が適用されていたり光回線がソフトバンクの場合はワイモバイルを契約するのがおすすめです。

条件・解除料ナシ? いつでも辞めていいの?

これまで携帯電話の契約というと「2年縛り」と呼ばれるものがありました。一度、料金プランを契約すると2年間の更新期間が設定され、途中で解約しようとすると1万円近い「解除料」が請求されていたのでした。これによって「今、契約している携帯電話会社を辞めたいけど、辞めるとお金がかかるからしばらく使い続けよう」ということになっていました。

総務省ではこうした「2年縛り」のルールを見直させました。これにより「解除料」を取らない携帯電話会社が増えてきました。

LINEMOには、こうした「2年縛り」のルールは一切、ありません。「新規契約事務手数料」、「機種変更手数料」、「MNP転出手数料」が一切、無料となっています。

申し込みはネットのみ

LINEMOはオンラインでしか申し込めないのも特徴です。街中のソフトバンクショップはソフトバンクではなく、販売代理店が経営しているのですが、店舗の運営費や人件費などで年間数千億円、かかっているといわれています。もちろん、この費用は我々が支払っているスマホの通信料金でまかなわれています。

LINEMOはソフトバンクショップでは受け付けず、オンラインとLINEでの契約受け付けに特化することで月額24980円を実現しているといわれています。

オンラインで契約するのに不安を感じる人は、ソフトバンクとワイモバイルの看板を出しているショップでワイモバイルの料金プランを検討するといいでしょう。

NTTドコモ、auから乗り換えたい!

「月々の支払いが安くなりそうだし、今の携帯電話会社からLINEMOに乗り換えてみようかな」という人、多いんじゃないでしょうか。

今、契約している携帯電話会社から、今、使っている携帯電話番号をその引き継げるのが「ナンバーポータビリティ(MNP)」という制度です。

今、契約している携帯電話会社のウェブサイト、コールセンター、あるいはショップに出向き「ナンバーポータビリティの手続き」をお願いします。「いまより最適なプランをご紹介しますよ」とか「サブブランドへの移行はどうですか」「ポイントを付与しますよ」などの引き留め工作に合うことでしょう。それらに耳を傾けることなく、MNPに必要な番号を発行してもらってください。ただし、現状、MNPをするには3000円の手数料が必要です。しかし、総務省では、この3000円の手数料をオンラインであれば無料、店頭であれば1000円程度にしようと動いていますので、近いうちに安くなると思われます。

また、ウェブサイトでは24時間対応ではなく、夜間は対応してくれないところもあります。この時間帯についても総務省がメスを入れましたので、早晩、ウェブでもMNPしやすい環境が整備されそうです。

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